10月9日
パンチャカルマDay9
この日もまた変な夢を見た。
やはりシロダーラをすると、夢として記憶や感情のデトックスが起こるらしい。
内容はその時は覚えていたはずだが、嫌すぎたのか日記には書いておらず思い出せない。
この日はなんだか全体的にぼんやりと過ごしていたようだ。
撮っている写真も少ない。
午前のトリートメントを終え、ランチで同行者の一人と一緒になりいろいろ話し込み
シャワーの後はベッドで本を読んだり、石田衣良や本田健のポッドキャストを聞いたりしていた。
18時から、シタールという伝統楽器の演奏があった。
3000年前からある楽器だという説明だが
そんな昔から、あんなに複雑な楽器が存在していたこと自体が信じられない思いだ。
曲ごとにチューニングのセッティングが違うらしい。
ますます複雑すぎる。
帰国してからの二胡のレッスンで、講師の人が
『スリランカには、接弦楽器の元となったと言われている◯◯(聞いたけど忘れた)という楽器があるんですよ。それを見たいなぁ』と言っていた。
人の興味の対象は様々である。
同行者の治療の進捗、それに対するドクターの対応を少し聞いた。
ほんとうの意味で『その人の自然治癒力を引き出すとはどういうことか』への理解が、一段深まった思いだった。
不思議だ。
今まで、同じようなシチュエーションで、同じように慎重に、タイミングを見て、必要最小限の手助けをするメンターの姿を見たことがあったはずなのに。
初めて『そうか、そういうことか』と腑に落ちた思いだった。
素晴らしい稀有な才能を持ち、それを誇示することなく、使うべきタイミングで、しかるべき規模で使う。
そして自分の人生も幸せであり、目が優しい。
それが出来る人は、ほんとうに少ない。一握りどころか、ひとつまみぐらいだと思う。
いよいよ明日はヴァマナ(催吐療法)である。
正直、緊張する。
ネットを探したら動画もあったが、とても怖くて見る気にはなれなかった。
しかし、そんなDrが必要だと思って追加したのだから(最初は予定になかった)
いっちょ頑張ろうかと思う。
ひとりではなく、少数の同行者がいることで
日数が経つにつれパンチャカルマをより立体的に理解し、体験することが出来たように思う。
このパンケーキみたいなもの、もちもちして素朴な味で美味しい。
甘いライスプディングとお粥の中間みたいなものとよく合う。
アボカドのスムージーとアイスの中間みたいなもの。
メニューにはアイスクリームとあっても、決してキンキンに冷たいなんてことは無い。