アーユルヴェーダ的に、バランスの取れた食事、その時・その人に合った食事の考え方についてです。
先日、アレルギー症状がいろいろある、という人と話す機会がありました。
『ヨーグルトは食べるようにしてますよ』
とその人は言っていたのですが、実はアレルギー症状がある人は
ヨーグルトは控えたほうがいい食品です。
アーユルヴェーダでは、食べ物がどんな性質を持っているのか、どんな味を持っているのか、を基準に
その食べ物が、今の体調やその人の体質に合っているかどうかを決めます。
その性質とは、
☆重い ⇔ 軽い
☆熱い ⇔ 冷たい
☆乾燥 ⇔ 油
他にもありますが、食事で特に重要視する性質は、これらです。
味は、
☆甘い (小麦、米、さつまいも、牛乳、砂糖、など)
主な栄養素が炭水化物の野菜や木の実は(栗とか)、甘い味が多い、と思ってください。
☆酸っぱい (酢、梅干し、チーズ、ヨーグルト)
☆塩 (塩、塩分を多く含む食品)
☆辛い (ショウガ、唐辛子、コショウ、わさび、スパイス類)
☆苦い (緑黄色野菜、ゴーヤ)
☆渋い (豆類、リンゴ、ナッツ、緑茶)
これらの6つの味を、一回の食事で全て取れるのが理想、としています。
アレルギー症状は、カパが増えすぎた症状です。
カパは、重い、冷たい、油性、湿性という性質があります。
カパを減らすには、これらと反対の性質を多く含むものを食べ、
重さ、冷たさ、油性、湿性を打ち消してくれる味を多く食べます。
しかし、ヨーグルトの味や性質はどうでしょうか。
冷たくて、砂糖が入っていて甘いものが多いです。
そしてヨーグルト自体に酸味もあります。
冷たくて甘いものは、消化しずらく、重たい性質が含まれています。
やや油性でもあります。
こうやって見てみると、ヨーグルトはカパの性質の塊のようなものなので
さらにカパを増やしてしまい、アレルギー症状の改善には効果が無い、ということになります。
栄養素という考え方で見れば、ヨーグルトはカルシウムやタンパク質があって体に良い、という見方もあります。
ですが、アーユルヴェーダでは、いわゆる、現代医学的な栄養素やカロリーという概念はありません。
それでも、性質と味をバランスよく、と思うと
自然にバランスの取れた食事になります。
ヨーグルトは、健康のために食べるのではなくて、嗜好品として食べてくださいね。
☆昼間に (消化力が強い時間帯)
☆ほかの物は食べずに (乳製品はほかの物と一緒に食べない)
☆冷蔵庫から出して、しばらくしてぬるくなったら、温かくて糖分が入っていない飲み物と一緒に。
どうしても食べたい、という時はこのようにして食べてください。
ヨーグルトに限らず、消化や健康のためにはそんなに良くないんだけど
でも好きで食べたい、というものも、同様です。
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