アーユルヴェーダでは、食べたものがオージャスと呼ばれる生命力のエッセンスになるまでには
以下のような代謝をしていくと考えられています。
ラサ(血漿要素)
↓
ラクタ(血液要素)
↓
マーンサ(筋肉要素)
↓
メーダス(脂肪要素)
↓
アスティ(骨要素)
↓
マッジャ(骨髄・神経組織要素)
↓
シュックラ(精液・生殖器官要素)
↓
オージャス(純粋な生命力)
こんなふうに、順番に代謝されて行きます。
この経路が途中でつまると、未消化物となり、毒素となると言われています。
経路の途中で、ぞれぞれに排せつされるものがあります。
ラサ(血漿要素)
↓→粘液
ラクタ(血液要素)
↓→胆汁
マーンサ(筋肉要素)
↓→目、耳、口、鼻、毛根の分泌物
↓→大便
メーダス(脂肪要素)
↓→汗
アスティ(骨要素)
↓→頭髪・体毛・爪
マッジャ(骨髄・神経組織要素)
↓→目・皮膚・大便中の油性なもの
シュックラ(精液・生殖器官要素)
アーユルヴェーダの面白いところは、
このような老廃物でも、健康を保つ役割があると言っているところです。
正常な大便は、体を支える機能がある。
と言っています。
あんまりにもユニークだと思ったので思わす大文字です。
老廃物は、排せつされるべき時間に、排せつされる分だけ、スムーズに排泄されると健康になるものです。
なので、時間が来たのに(尿意や便意、くしゃみやしゃっくりを)我慢するのは良くない。
ムリヤリ下剤で全部出そうとするのも良くない。
言い換えると、
時間が来るまでは、老廃物であっても体の中で健康に対して貢献している、役割があるということです。
こういう考え方に触れると、アーユルヴェーダの奥深さを感じます。
知れば知るほどに、面白いです。