アーユルヴェーダでは、体の中の動きは全てヴァータドーシャが起こしていると言われています。
排尿も、排便も、膀胱や直腸から、排泄物が【動く】ので、
これもヴァータが起こしている、と考えます。
膀胱括約筋や、腸の蠕動運動を引き起こすように、神経から指令が行って、
これらの動きが引き起こされるわけです。
同様に、出産はヴァータのおかげ、と言われています。
赤ちゃんが子宮から、膣を通って外界へ移動するからです。
中々面白い考え方ですよね。
ということで、生理もヴァータのおかげです。
子宮の内側の粘膜が、剥がれ落ちて(動いて)、
それが体外へ出る(動く)ので、子宮のあたりでたくさんの動きがあります。
動きがある=ヴァータが増えている、という考え方です。
なので、生理中はヴァータがとても増えているので、
ヴァータを整えるような生活を、特に注意して送りましょう、と言っています。
具体的には、
*温かくする
*白湯を飲む
*風に当たらない
*活動はいつもの6~7割に抑える(体調や体質による)
*消化に良く、マイルドな味のものを食べる
*腹6分目を守る
*早寝する。22時には寝る。
*スマホやテレビの画面を見ることは控えめに
他にも、頭は洗うな、なんてのもあるのですが
なかなか現代日本でそういうわけにもいかないと思います。
頭はヴァータが多い場所なので、そこに、洗う、流す、乾かすといったたくさんの動きを与えることでヴァータが増える、
だから生理中は頭を洗わないこと、という考え方です。
生理中は消化力が落ちるので、 特に、始まってから3日間の間はオイルマッサージはしません。
これはセルフケアのオイルマッサージも同様です。
やると、とてつもなく体が重くなります。
体調や体質にもよりますが、1週間ぐらいは体が重たいです。
もし可能なら、生理開始から3日間ぐらいは部屋でおとなしく過ごすのがいいです。
昔、日本でも忌小屋というのがあって、そこに生理になった女性が集められて、生理期間中を過ごしたそうです。
労働や家事から(家電が無い時代は、家事も肉体労働だっただろうし)解放されて、
同じ整理周期の女性達と、お喋りや軽い仕事をしながら、いろいろと情報交換しながら過ごす。
今みたいに、生理中でいつもより疲れやすい体にムチ打って
通常と同じ仕事をこなさなければならない、という状況よりは
中々によいシステムではないかという気がします。
生理中は、優しく、温かく、ほどほどに。
を念頭にお過ごしください。
ご予約日が、生理と重なってしまった場合、
3日目以降であればトリートメント内容を変更して、対応させていただきます。
お気軽にご相談くださいね。
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