アーユルヴェーダでは、幸せと不幸の基準についても述べています。
☆心身ともに病気に侵されていない。特に若々しいこと。
☆体力、勇気、名声、男らしさ(積極性)、武勇が優れていること。
☆学識と専門的知識があり、強靭な感覚器官と、感覚対象の受容力を持っていること。
☆莫大な財産と様々な有益な快楽を享受していること。
☆どのような行為にも期待する結果が得られ、思いのまま行動できること。
アーユルヴェーダっぽくて面白いな、と思うのが
【強靭な感覚器官と、感覚対象の受容力を持っていること】というあたりです。
人は、五感という感覚器官を通して、世界を認識しています。
特定の感覚が強すぎたり弱すぎたりすると、どうしても行動が偏ります。
例えば、味覚が偏ると、偏食になります。
周りにかなりの偏食の人が数人いるのですが、彼らは外で出された食事に対して
まず、『これって、◯◯入ってる?どう?』と神経質になります。
苦手なものが入っていたら『あー。じゃあ、コレ食べられない』と言って、食べません。
時と場所によっては、その偏食のおかげで十分な量を食べられなかったり
周りに気を使わせたりします。
苦手なものがあっても、どうしても断れない場合だったら
狭くなった喉に、無理やり流し込むという苦行があります。
幸せ、というにはちょっと遠い状況です。
人生に起こる、いろんなことをそのままに楽しむためには
感覚器官が丈夫であること、感覚の受容力が高いことが
実はけっこう大切だったりします。
わたしだと、自宅にいるときに、隣の家の人が窓を開けて大音量でテレビを見ていたりすると
ものすっごく気になって、イライラします。
大抵の場合は、堪らなくなって外に出てしまうのですが
旦那さんは全然気にならないそうです。
それにわたしも、気分が良くて体調もすこぶる良い時は、そこまで隣のテレビの音が気にならないこともあります。
どちらが幸せを感じやすいかは、すぐ分かりますよね。
感覚器官は、使いすぎても、使わなさ過ぎても
その健康にはよくありません。
どれも程よく使って、積極的に休ませ、手入れすることが大切です。
各感覚器官のケア方法についても、随時ご紹介していきますね。