アーユルヴェーダでは、【ドーシャ】という3つのエネルギーがあり、
それが体の様々な生理的な働きを引き起こすと考えられています。
ドーシャとは、心と体を支え、動かし、変化を起こし、維持しているエネルギーです。
わたしたちは、何気なく、朝になったら起きて、トイレに行って、
身支度をしたり、朝ごはんを食べます。
食べたものが消化され、栄養やエネルギーになり、
その日の活動を行います。
そして、昼になったら自然とお腹が空く。
夕方、一日の仕事を終えて、夜になったら自然と眠くなり、
布団に入ったらいつの間にか眠っていきます。
このような体の変化が起こるのは、3つの【ドーシャ】というエネルギーがあるから、とアーユルヴェーダでは言っています。
その3つとは
ヴァータ【風・空】
ピッタ【火・少しの水】
カパ【水・土】
この3つのドーシャは、それぞれに異なる特徴を持っています。
そして、どんなモノ、どんな人にも3つすべてのドーシャが含まれています。
その3つのドーシャの割合が違うので、人やモノにも様々な特徴が表れます。
もし、体が華奢で、髪や肌が乾燥しやすい。
性格は明るく陽気で、楽しいことや新しいことが好き。
気分が変わりやすく、ちょっとしたことで不安になったり緊張したりする。
そんな傾向が強ければ、その人はヴァータドーシャが心にも体にも多い可能性があります。
↑この人はもう、ヴァータのものすごく分かりやすいサンプル。
筋肉が程よく着いて締まっている。
目は知的で鋭く、理論的。だけど情熱的な一面もある。
調子が悪いとイライラして攻撃的になりやすい。
そんな人は、ピッタドーシャが優勢かもしれません。
ゆったりと落ち着いた動作で、体つきはがっしり骨太。
しっとりとした白い肌、黒めがちな大きな目。
愛情深い心。
だけど、少々怠惰な面がある。
そんな人は、カパドーシャが多くある可能性があります。
こんなふうに、ドーシャの割合の違いが、
人の心や体に傾向を与え、特徴を作ります。
五感からの情報の受け取り方、その処理の仕方、
消化や排せつの消化機能、
体つきや筋肉の動き方、
それを支える骨、
こういったものは、ドーシャの体を作り、維持している生理機能の産物です。
なので、体格や性格、体質や体調にドーシャごとの影響が出るのです。