数十種類のハーブを、ごま油をベースにしたオイルと一緒に煮込んで作られたオイルを使用します。
どのオイルも、血管中に浸透して体中を巡り、毒素を溶かす働きがあります。
とてもデトックス作用があり、体が温まるのが特徴です。
アロマのようなふんわりといい匂い、というよりも
どっしり濃厚で、温かみのある匂いです。
どのオイルにも名前と、決まったレシピがあり、とてもそれぞれに個性的なエネルギーを持っています。
決まったレシピと個性があるオイルは、毎回の施術を安定させる土台になってくれます。
アーユルヴェーダでは腰から始まって、足先へ向かう動きをします。
上半身は、腰から始まり、首の方へ向かってトリートメントをします。
これはプラーナと呼ばれる生命エネルギーの中心が腰にあり、
そこから放射状に体の隅々まで流れている、という考え方に基づいています。
エネルギーの流れに沿ってオイルを擦り込むことで
プラーナをより伸び伸びと流すための動きなのです。
この動きの方向は、体と心に滋養を与えるための動きです。
疲れている、ストレスを感じている時は
プラーナの動きに沿った刺激を受けたほうが、疲労回復や心に安心感をもたらします。
アーユルヴェーダにも、末端から中心へ向かう動きのトリートメントもあります。
その時は、オイルではなくハーブの粉末を使います。
目的は、主に肥満の治療。
痩せさせるためのものです。
ただし、これを受けるには
心が安定していて、体力がきちんと十分にあることが絶対条件です。
末端から中心へ向かう動きを与えることは、ワータを増やす、と言われています。
ワータが増えると、疲労感や冷えを感じ、心もなんとなくソワソワと不安になったりします。
疲れている、元気になりたい、リラックスしたい。
そういう時は、中心から末端へ向かう動きのトリートメントの方が効果的です。