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*便秘とは

アーユルヴェーダでは、
毎日便が出ないこと=便秘。
です。

現代医学では、2~3日に一回でも排泄があれば問題ない、としているようですが
アーユルヴェーダは、1日1回は出る、以外は便秘です。


わたしも長年、便秘に苦しんできました。

いろーんなことを試しました。


黄な粉、寒天、ヨーグルト、
ストレッチ、
硬水を飲む、
腸内洗浄、
などなど。


いろいろやってみて、コレがいちばん効果があった!というのは
特にないです。


なぜかというと、便秘の原因は複合的だから、です。

 

アーユルヴェーダでは、便秘の原因は【ワータの乱れ】と言っています。

これだけ聞くと、なんじゃそりゃ、かと思います。

なので、ちょっとずつ説明していきますね。

 

 

*スムーズな排便に必要な条件


スムーズな排便に必要な条件です。

 

①十分な量・質の便が形成されていること

②ゆっくり落ち着いてトイレに行ける時間

③十分な大腸の蠕動運動

 

これを揃えるためには、

①体質・体調に合った食事を摂る

②早起き

③自律神経を整える(ストレスケア、運動、睡眠)

これらが必要になります。

 

 

①体調・体質に合った食事を摂る


排便したくなるときと言うのは、直腸に便が降りてきてから起こります。
なので、ある程度量が必要です。


そのために、不溶性食物繊維を摂りましょう、と言われますが
これは一律にそうとも言えません。

不溶性食物繊維が多いのは
レタス、キャベツ、野菜類、豆類、イモ類、きのこ類。

これらの食品は全てワータを上げます

ワータの増えすぎが原因で便秘になるのに、
これらを食べ過ぎたり、食べ方によっては逆効果になりやすいです。

特に生野菜はワータを上げますので要注意。
 

もちろん積極的に摂りたい食品たちなので、ワータを上げないような調理方法が必要になります。

適量の脂を使う、
茹でる、蒸すなどして加熱する、

などの行程を経て、ワータを上げすぎない
滋養となってくれる食べ物になります。


この、適量の油、適切な調理が排便しやすい便を作ります。

油が無いと、便が固くなりすぎてたいへんなことになります。

適量の油と水分が、ほどほどの固さの、排せつしやすい便を作ってくれます。

 

ちなみに水溶性食物繊維は
アボカド、オクラ、きのこ類、海藻類、こんにゃく、やまいも、ごぼう、納豆などに多く含まれています。


食事の内容・量・質を揃えて
十分な便の形成を促しましょう。

 

 

②ゆっくり落ち着いてトイレに行ける時間


起きてからすぐに排便があるのが理想、とされていますが
体質や体調によっても、排便したくなるまでの時間も違います。


ぜひ、自分の場合は起きてからどのぐらいの時間が経てば排便が起こりやすいのか、
ということを把握してみてください。


人によっては2~3時間かかる、という人もいます。

そこから逆算して、余裕をもって起きるようにしてみてください。


これだけでも、すごく違います。


それと、初めの頃はお通じが来なさそうな感じでも
とにかく時間を決めて、一定時間をトイレに座ってみてください。

 

 

 

③十分な大腸の蠕動運動

消化器官を支配している神経は、副交感神経という自律神経です。

なので、大腸が十分働くためには
自律神経の働きを整える必要があります。


自律神経はストレスに弱いです。

なので、まずはストレスケア。


体から出来る自律神経ケアは、何よりも睡眠と適度な運動です。

運動と言っても、激しいものはしないでください。
かえって自律神経が乱れます。

運動習慣が無い、何をしたらいいのか分からない、という人は
まずは少し歩幅を大きめにした散歩から。

規則正しいリズムが、ワータを鎮めてくれます。

 

アーユルヴェーダ的に、なぜ運動が便秘にいいのか、を説明すると以下のようになります。


アーユルヴェーダでは、食べたものは順番に各組織になっていき、
その過程で老廃物が出る、としています。


血漿 → 血液 → 筋肉 → 脂肪 → 骨 → 骨髄 → 生殖器・精液 → オージャス


大便は、脂肪 → 骨 になる時に、老廃物として出ると言われています。


運動は、筋肉を動かし、姿勢を変えたり、動くことで骨に負荷をかけて骨を強くします。
(骨は負荷をかけられると強くなる、という性質があります)

なので、運動に胃より筋肉を動かして骨を強くすると
筋肉 → 脂肪 → 骨 の代謝が活性化されます。

ここの過程で大便が老廃物として形成されるので、運動は便秘に良いのです。

 


睡眠については、また別途記事を上げたいと思います。

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