体を弱らせることとして、一つの味ばかりを摂りつづけることが挙げられるぐらい
アーユルヴェーダでは味のバランスを大切にしています。


6味すべて摂ることは、
適量の食事で、
大きな満足感をと幸福感を与え
消化を順調にし、
感情のバランスが取れ、

それが健康な人生を保つために重要だからです。


味の偏りの例を挙げるとすると、
甘い → しょっぱい → 甘い → しょっぱい・・・・

これの無限ループ…。

甘いものはそもそも食べやすいものが多いです。
(というか、甘いもの以外はそんなに一度に大量には食べられません)

なのでついたくさん食べられる。
でも飽きてきて、味を変えて塩味を摂る。
塩で食欲を刺激され、また甘いものを食べる。

これの繰り返しです。

 

えー。
でも、一回の食事で6味全部って難しそう…。

そう思った人もいるかもしれませんが、実はそんなに難しくありません。

具体的な献立で見ていきましょう。

 

*ジャガイモとわかめの味噌汁:味噌、ジャガイモ、わかめ
*油揚げと小松菜のお浸し:油揚げ、小松菜、酢、しょうゆ
*豚肉のしょうが焼き:豚肉、たまねぎ、ショウガ、みりん、しょうゆ


甘い:みりん、よく加熱したたまねぎ、肉の脂、

酸っぱい:お酢

塩:しょうゆ、わかめ、味噌

辛い:しょうが

苦い:小松菜、じゃがいも

渋い:食後に緑茶

 

案外、かんたんです。

 


甘い酸っぱい辛い、は比較的摂りやすい味です。
甘いものは美味しいものだし、
酸っぱい、塩、辛い、は食欲をはっきりと自覚的に増進させてくれるからです。

 

苦み渋みも消化を助けますが、
それは味覚をはっきりさせる、苦み・渋みを感じさせる成分が消化の役に立つ、という形が多いです。

なので、これらの味を摂っても『もっと食べたい!』とはならず
むしろ食欲としては抑えてくれるものだからです。


普段の食事を見直して、6味をバランスよく摂るために意識すると良いことは
必ず副菜として、味付けや調理が簡単な緑黄色野菜を摂る、
と言うのが、分かりやすく、実践しやすいと思います。

 

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