アーユルヴェーダの体質診断を受けると、ほとんどの人はふたつのドーシャの複合体質です。
それぞれのドーシャで、良いとされる食べ物、食事が違う場合がけっこうあります。
ヴァータタイプに合う食べ物は、甘い味の食べ物、食事です。
米、小麦、砂糖、サツマイモ、ココナッツ、トウモロコシ、よく熟した果物などなど。
糖分・炭水化物が多い食べ物です。
カパ体質や、カパ的な体の重い時以外は
糖質を制限する食事は無闇にしない方が良いです。
これはピッタにも合う食べ物です。
ヴァータには必要だけれど、ピッタにはあまり摂り過ぎは良くない食べ物、食事は
酸っぱい味です。
ヴァータもピッタも上がる、辛味。
ショウガはピッタを上げず、消化力を高め、
ヴァータタイプに多い、お腹のガスを抑制してくれます。
それ以外の唐がらし、ニンニク、生の玉ねぎは
このタイプは控えめに。
嗜好品ぐらいに思っておいても良いです。
ピッタには必要だけれど、ヴァータにはあまり良くないものは、苦い味と渋い味。
ゴーヤなんかは分かりやすく苦いですね。
苦い味はピッタ(熱)を下げるので、夏には良い食べ物です。
夏の食事には、どんな体質も苦味の食べ物は大目に取り入れると
よぶんな熱を取り除いて快適さが増します。
ちょっと分かりにくいけれど、渋い味。
食べるとガスが発生しやすいので、ヴァータタイプが食べるときは
加熱して、適量の油分とスパイスを使います。
ヴァータタイプは渋い味を好む人が多いです。
特に華奢さが目立つほどヴァータが強い人は、苦い味や渋い味を好みます。
疲れや恐れ、不安が強い、という場合は、
ちょっとこれらの味を減らしたり、
生で食べることは避けてみてくださいね。
アーユルヴェーダのケアは、なんでも
体調と季節・気候にあわせる。その時々をよく鑑みる。
その上で、おおよそ一ヶ月程度を目安に
ヴァータ体質に合わせた食事、ピッタ体質に合わせた食事、と交互に比重を変えていく。
これはスリランカでパンチャカルマを受けた時、ドクターにそのように教わりました。
あまり極端にガラッと変える必要ないと思いますが、
こういう方法もある、と参考にしてみてください。