関東地方は梅雨入りして数日経ちましたね。
みなさま、体調はいかがですか?
梅雨はヴァータ、ピッタ、カパ、すべてのドーシャが乱れやすいので
だれにとっても体調管理が難しい季節と言われています。
この時期、意外と起こりやすい症状として、頭痛があります。
頭痛と言っても、症状も原因も、
またその程度も様々です。
2~3週間続く、
改善しない、もしくは悪化している
吐き気がある、
めまいがある、
痛みがひどく、動けない時がある、
手足のしびれや動かしにくさ、呂律が回りにくい感じがある。
そういう時は、CTやMRI検査が可能な病院(地域の中核・総合病院でなくとも、クリニックでもそういう設備がある病院もけっこうあります)を必ず受診してくださいね。
このブログ内容は、
わりと慢性的で、
困ると言えば困るけど、それで仕事に行けないとかってほどでもない。
あ~~でもしんどいわ~~~。
というぐらいの方へ向けてのものです。
頭部~頸部の筋肉の緊張が原因で起こる緊張型頭痛と、
血管が拡張しすぎることで起こる片頭痛があります。
複合型の場合もあります。
それぞれ、原因と対処方法が違います。
【 原因と症状 】
緊張型の頭痛は、アーユルヴェーダ的に言うとヴァータの乱れが原因です。
継続的、持続的な不安、緊張。
長時間同じ姿勢をとること、
長時間のスマホやパソコンの使用 etc。
それらにより、頭・顔~頸部の筋肉が緊張して起こります。
後頭部と首の付け根あたりの詰まったような感覚と違和感、
頭全体がぎゅーっと締め付けられるように痛む。
【 改善方法 】
ヴァータの乱れが原因なので、ヴァータを整える対処法を施します。
*緊張や不安の原因から離れる。
ちがうことで思考・感覚・感情を満たす、動かす。
誰か友達と会って楽しく過ごす、DVDや読書をする。
ゆっくりお風呂に入る。
動くことで頭痛がひどくならなければ、軽くストレッチや呼吸法をする。
*首や肩を温める
ヴァータは冷やすと増え(乱れる)、温めると減ります(整う)。
適当な湿度も、ヴァータを鎮めるのに良いものです。
蒸しタオルを首や肩に当てる、
湯船で温まる など。
*ゆったりした気分で過ごす
ヴァータが増えすぎると、不安や悲しみ、ソワソワと落ち着かない気分になります。
予定を立てずに、好きなことだけして静かにのんびり過ごす時間も、大切にしてください。
・消化しやすく、温かく、汁気と適量の油分がある食事を決まった時間に摂る。
・オイルマッサージをして、お風呂に入って、早寝する。
これはワータを鎮める鉄板です。
ぜひ試してみてくださいね。
【 原因と症状 】
片側、あるいは両側の側頭部に、拍動のようにリズムを持った痛みがあらわれます。
何かしらの原因で、脳の血管が急激に拡張して起こります。
血管の拡張により、三叉神経が刺激されます。
神経が刺激されたことで、炎症を起こす物質が発生し
血管が炎症によりさらに拡張され、頭痛も増します。
月経前に片頭痛の症状が出る人も多くいることから、女性ホルモンの変動と片頭痛のメカニズムも研究されているそうです。
また、特定の食べ物の過剰摂取も、片頭痛の引き金になる可能性が指摘されています。
ヨーグルト、チーズ、ハム、チョコレート、など。
見事にピッタが上がる(乱れる)食品ばかり…(^^;
と言うことは、ピッタが増える食べ物は
片頭痛がある人は減らすようにしてみてくださいね。
・アルコール、辛いもの、酸っぱいもの、鶏肉、加工食品(特に加工肉)などがそうです。
【 改善策 】
*冷やす
緊張型頭痛は、温めることで緩和しますが
片頭痛は温めると悪化します。
アイスノンなどで頭を冷やすのが良いです。
*光や音を避ける
強い光や音で、片頭痛が悪化しやすいので
静かな暗いところでよく休む。
*二度寝や寝だめをしない
早寝して、休みの日でも二度寝しない。寝すぎない。
(休日の寝だめや二度寝は、過度な空腹と寝すぎが重なって頭痛がひどくなりやすい)
*頭に熱を与えない。
特にシャンプーの時のシャワーの温度を、ぬるま湯程度の温度まで下げる。
陽射しが強い時に外出するのなら、帽子をかぶり、さらに日傘をさす。
直射日光に頭部をさらしてはいけません!!
*議論しない、批判しない、アクション映画・スポーツ観戦など熱くなるものを避ける
これらをやると、ピッタがばーん!と増えます。
平和的なものに意識を向けましょう。
アーユルヴェーダでは、どんな症状でも、まずはヴァータの鎮静が第一です。
ヴァータの乱れが、ピッタ、カパの乱れを招くからです。
なので、
*規則正しい時間の食事
*睡眠(早寝する)
*早起き(5~6時ぐらい)
*夜寝る前に、どれだけ小さい事でも今日のいいこと、達成できたことを思い浮かべていい気持ちで眠る
これだけでも、まずは試してみてください。
他にもヴァータ鎮静のためのタスクはいろいろあるのですが
まずはこれ!
続けるほど、その効果の大きさが分かります。