アーユルヴェーダの魅力は様々ありますが、
いちばん『面白い!!』と思うのは
時々飛び出す、身もふたもない合理的な『まぁ、そうだよね』なフレーズや
ところどころ矛盾してるんだけど
全体としてはなんか違和感が無いというか、それも人間らしいと感じるところです。
たとえば、何が一番優れた強壮薬か、という問いに
『若く、美しく、魅力的な少女』
『魅力的で長い求愛をもつ男性』
…まぁ、そうですね…。
その理由は、すべての感覚器官を一度に興奮させる方法だから。
他の強壮薬は、1つの器官だけを興奮させるに過ぎない。だそうです。
そう。
アーユルヴェーダでは、この感覚器官をとっても大切にしているんです。
それをケアする方法がたっくさんあることからも分かります。
ですが、こんなフレーズからもそれがうかがい知れます。
感覚器官を持っているものは生物。
持っていないものは無生物。
無生物とは、鉱物など自然から採れるもの、
人工的につくられたもの、などを指します。
言われてみると
『べつになにか分かりやすいリアクションがあるわけではないけど何か感じてそうだよな』と思うと
生き物として扱いたくなりますよね。
感覚器官が、生き物たらしめている。
感覚器官を通して取り入れた刺激をもとに、わたしたちは自分たちの体験や経験を彩り、意味づけていきます。
そのフィルターや入り口が汚れていれば、取り入れる刺激もにごってしまいます。
なんでもない景色に心を奪われたことがあるように
ありのままに五感からの情報を受け取れると、世界がとても美しいものに感じられます。