ヘルシーなおやつとしても人気のナッツ。
最近はコンビニでもいろんな種類が売られています。
スリランカに行って以来、基本的に肉を食べない生活をしているので
ナッツはわたしにとって重要なタンパク源でもあります。
タンパク質、ビタミン、脂質、炭水化物を豊富に含み
とても栄養価の高い食べ物です。
栄養価が高いと言うことは、そんなにたくさんは食べなくても良いものです。
アーユルヴェーダでは、1日あたり7粒のアーモンドを食べると健康に良いとされています。
特にアーモンドを勧めています。
質量のうち、タンパク質が20%という植物にしてはかなりの高タンパクです。
糖質の代謝に必要なビタミンB群も多く含みます。
この時に大切なのが、アーモンドはローストしたものではなく、生のもの。
それも、12時間以上水に浸して、皮を剥いたものを食べます。
皮は消化しにくいのと、これからの季節は特に過剰に体のなかの熱を高めてしましがちです。
ナッツは、タネです。
木に生っている時、鳥にあまり食べられないように、また食べられても消化されきらないように
鳥にとっては毒となる物質で身を守っています。
酵素の働きを乱す、阻害する物質を内包しています。
人間も、たくさん生のナッツをそのまま食べると、
消化不良を起こしてかえって具合が悪くなることもあり得ます。
なので、生のナッツを食べるときは12時間以上水に浸します。
そうすることでナッツが発芽モードに入り、酵素抑制物質が消えます。
↑これで12時間以上置きます。
↑浸水させて、皮を剥いたもの。
小さ目の包丁、ナイフを使うとやりやすいです。
爪でも剥けるけれど、ちょっと痛い…。
慣れないと、水に浸したナッツを食べにくい味と感じる人もいるようですが
食べやすくなって甘くて美味しい、と言う人もいます。
食べ慣れた味ではないですし、特に味付けもしてないので
慣れない感じがするのは仕方ないかもしれません(^^;
わたしはココナッツシュガーを振りかけて食べています。
非加熱の蜂蜜でも良いです。
少し消化力に自信が無い時は、少量の黒コショウやショウガパウダーと一緒に摂るようにしてみてください。
アーユルヴェーダの古典、チャラカサンヒターによると
アーモンドは甘味と油性があり、
心を落ち着け、神経を滋養する(ヴァータの鎮静、カパの増大)
体格向上、
強壮、
ピッタの増大の作用があります。
視力の改善にも良いようです。
アーモンドはサットヴァ(純粋性)を多く含む食べ物でもあります。
サットヴァな食べ物を、サットヴァな環境と心で食べることは
心身にサットヴァを増やすことになります。
それと、水に浸して皮を剥いた生アーモンドは
すりおろして水や蜂蜜などと混ぜて扱いやすくしてから
美肌パックとしても使えます。
アボカドやかんきつ類と比べるととても刺激が少ないので、多くの人に使えます。
油分も多く含むため、しっとりと白くなります。
顔にするのはもちろん、手の甲にするのも良いです。
意外と年齢が出やすいところですし、日焼けもしている箇所です。
お風呂でパックをしている場合は、一度ペーパータオルや不要な古布などで拭き取ってから
洗い流すようにしてくださいね。
すりおろしたアーモンドをそのまま流すと、排水溝が詰まります。
食べてよし。
塗ってよし。
そういうの、アーユルヴェーダらしくて大好きです。