ディーパックチョプラ博士の、クォンタムヘルスという本を読んでいたら、
こんな一節がありました。

———————–
肺がんの原因はたばこにではなく、たばこを吸う人にある。
喫煙者は、長い間にわたってドーシャに植えつけられた習慣(嗜好)に動機づけられてたばこを吸う。
本当の意味では、ニコチンを欲しがっているのは喫煙者ではなく、喫煙者の神経系の働きを司る役目をしているワータであるのだ。
しかし、たばこをやめようという決意をするのは喫煙者自身である。
決意するのは選択の自由によるものであるが、これはドーシャを超えている。

———————–

肺がんの原因はたばこにではなく、たばこを吸う人にある。
だけをを聞くと、人によっては責められてるとか、ダメだしされてる、と感じるかも知れません。

でも、その人の中に、
その人の習慣を形作っているドーシャと、
それとは別に、何をどう決意するか、という選択の自由がある。

こんなふうに、止めたいと思っている習慣と、なかなかその習慣が止めらない原因を分けて考えられると
落ち着いて考えられるのではないかと思います。

 

【この習慣を変えよう】と思った時、
中々すぐには変えられないことがほとんどです。

例えば、ついコンビニでお菓子を買って、そして食べてしまう。
太る原因は、コンビニでも、お菓子でもなくて
それを食べる自分にあります。

そして、自分はなんで意志が弱いのだ、と悲観します。

cake-eating

 

 

 

 

 

 

習慣は、神経系を司るヴァータの影響を大きく受けます。
例えば、気分が良ければ、甘いものを食べなくても過ごせるけれど、
イライラすると甘いものが欲しくなる。


人は気分が動く(良くなったり、悪くなったりと変わる)ことで、それを動機とした行動も変わりやすいからです。

動くものすべてはヴァータの影響なので、気分が変わるのは、ヴァータの影響によるものです。

なので、習慣を変えるには、まずヴァータを日常的に整えるようにします。

静かに落ち着いて過ごす時間を持つ、
早寝する、
好きなことをする時間を持つ、
軽く気持ちよく体を動かす、
温かいお風呂につかる、
等です。

 

決意はドーシャ(植えつけられた習慣)を超える、とありますが
なにかを決意し、そのためにドーシャを整える行動を少しずつ取ることが出来る。

 

そのことを指して、決意はドーシャを超える、と言っているのだと思います。

 

習慣を変えるとき、一度にがらりと変わることはありません。
(むしろ、アーユルヴェーダでは、一度で一気に習慣を変えることは勧めていません)

 


決意は確かに習慣を超えるけれど、ちゃんと超え方があり、それなりに時間がかかります。
次回のブログでは、アーユルヴェーダ的な習慣の変え方について書きたいと思います。  

い。

この記事を書いた人